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りまりまだんの本拠地

プリキュアを応援しつつ、技術的なこととかを色々かくぞ

作業者と作業指示者の見えている世界は違うし、分かり合えないとお互い不幸である、というはなし

人のことを悪く言うのは好きではないけれど、色々考えさせられる出来事があったので記録しておこうと思います。 自分はIT業界で仕事していますが、業界とか関係なくこういうことって良くあるんじゃないかなあ…。

前提とか

3ヶ月くらい一緒に仕事をしているAさんとBさんがいて、自分はどちらとも知り合いだった。

Aさんは自分の同期だった。年もそこまで離れていない。研修時代に割と話をしたりすることが多かった。話の飲み込みも早く、フットワーク軽く仕事ができるタイプなので、技術的な知識や経験は自分よりもはるかに上だと思う。

一方、Bさんはちょうど自分の一回りくらい上の年代の人で、技術者として優秀である。 「1質問すると100返ってくる」みたいなタイプの人で「歩く辞書」という言葉はこういうときに使うのか、と思うような人だ。自分が新人のとき、3ヶ月程度一緒に仕事をしたことがあった。

2人は3ヶ月くらい二人三脚状態で仕事をしており、「Aさんが基本的に仕事を進め わからないところの相談や仕事内容のレビューをBさんにしてもらう」という関係だった。仕事がひと段落したら、Aさんが持っている知識を書類に落としてBさんや社内の他の人に共有できるようにしようか、と約束をしていた。互いの関係はそこまで関係は悪くなく、お互いベストを尽くして仕事をしていたように見えた。

今はBさんは別の仕事に取り組んでいる。AさんはBさんと構築したシステムの保守対応をしつつ、設計書などの整備などを行なっている。ただ、別の仕事を頼まれそうになっており、少し限界なように見えた。

考えさせられる出来事は突然降ってくる

たまたまAさんとBさんから別々に互いに関する愚痴を聞く機会があった。どうも最近は関係性がよろしくないようだ。 ただ、話を聞くうちに「変だな」と思った。双方の主張が食い違いすぎるのだ。

Aさんの言い分

  • Bさんと一緒に構築していたシステムに使われている技術は汎用性が薄く、その分野を極めることにそこまで乗り気ではない
  • 現状の課題(しかも結構深刻なやつ)の解決策を自分なりに考え、Bさんに相談しに行くと「それは自分で考えてくれ、もう自分は関係ないし」というようなことを言われる(相談に全く乗ってくれない)
  • 相談したいだけなのに、過去の自分の落ち度をあれこれ責められるので疲れる
  • 自分の範疇外の部分に関しても「Aさんの落ち度だ」と言われるので辛い
  • キャパシティ的に限界なことはBさん・他の上長にも何回か伝えているのに受け入れてもらえない

Bさんの言い分

  • Aさんが「ノウハウを共有する機会が欲しい・使用した技術についてもっと詳しくなりたい」というから色々準備や機会を設けるように動いたのに、最近は全くやる気が感じられない
    (会社からお金を出してもらいセミナーを受けられるように調整もやったそう)
  • Aさんが持っている知識は書類に落としてもらう約束なのに、他の対応でうやむやにされている、むしろこのまま踏み倒されそう
  • Aさんから相談を受ければ自分の把握している範疇で答えるようにしているし、突っぱねた記憶はない(むしろ最近は相談に来てくれないと思っている)
  • Aさんの範疇外に関することは責めていない
  • (今課題があって困っているのは)Aさんが1人になっても困らないように自分が段取りしてやることを指示したのにも関わらず、Aさんが実行しなかったのが悪い
  • キャパシティ的に限界があるのであれば、Aさんが上長に直訴しに行くべきだが本人はその努力をしていない(甘えがあると思っている)

同じことについて話を聞いているはずなのに、1つも主張が噛み合わない。正直どちらも嘘ついているのではと思った。

どちらかが100%悪いわけではないが、反省するべきところは2人ともあると思う

当人からの主張しか聞いていないので、真偽はわからない。なのでどちらが悪いかについては言及しないし、どちらかの擁護はしない。ただし、AさんもBさんも反省すべきところはある

Aさんは自分の「やらないといけないこと」をやるべきだ

Aさんの問題は「自分の立場上やるべきこと」「頼まれた仕事を期限内にきちんとやること」ができていないということに尽きると思う。

頼まれたことを期限内にやる=「やらないといけないこと」

「自分が得たノウハウを資料にする」「構築したシステムの設計書を完成させる」ということをAさんは事前に頼まれていたわけだ。それを実行しないまま踏み逃げするのはやるべきことができていない、ということになる。

「他の仕事を頼まれたから」といって本来やるべき仕事を投げ出すのは間違っている。 本当は「これだけ仕事を持っているので」と断るべきだった。自分で自分の首を絞めてしまっているのだ。

手遅れになる前に言ってくれなきゃどうしようもない

やるべきことが期限内に終わるように段取りを組み、業務を遂行する。終わらない見込みができた時点で報告する、というのが作業者のやるべきことだと思う1。Aさんは期限の直前になって「終わりませんでした」と報告しているので、すでに手遅れなところも出ているらしい。これでは周りに迷惑をかけてしまうだけだ。

何かを頼まれた時に作業イメージ・期限を確認し、少しやったら上長と認識を合わせてずれがないかを確認する。進捗が悪ければきちんと報告する、というだけでAさんに対する信頼はぐっと上がるのではと思う。

仕事なんて自分の思い通りに行くわけない

Aさんの仕事が遅れてしまう原因は「100%の完成度で出さないと」という意識にもあると思う。でも周りを見ていると、60%の完成度で期限よりも余裕を持って仕上げてくれた方がみんな安心できるし、信頼度も高い。逆なのだ。

だいたい1人に対して全力で尽くしたり努力したりする恋愛ですら上手くいくことが少ないわけで、もっと複雑に要素が絡み合う仕事なんてもっと思い通りに進むわけがない。そのくらいに割り切って「とりあえず締め切りを全力で守る」ことに注力するべきだ。

完成度の向上なんて余った時間でやればいい。

Bさんは「自分と他の人は違う生き物だ」という意識を持つべきだし

実はBさんは、以前同じようなトラブルを別の人と起こしていた。その人もたまたま自分の同期だった。今回の話も前回の話も「自分は正しいことを言っており、悪いのは相手だ」という主張で一貫していた。

そんなわけがないだろうが。いい加減にしろよ。

まず反省ができない時点で終わっている

Bさんの話を聞いたとき、自分は「まあ人の話を聞いただけだし直接その場にいたわけではないので、どちらが悪いとは断定できないですね」と話をして終わった。

すると、Bさんは「Aさんがこう言っていた」という証拠として個人的なやりとりのメールなどを転送してきた。ちなみに「何が悪かったのかわからない」とも言っていた。いや子供かと呆れてしまった。Bさんが正しいと認めて欲しかったのだろうが、そもそもAさんとトラブルを起こしている時点で100%正しかったわけがないのだ。というかそんな個人的なやりとりを転送する暇があればまずは反省しろという話2だ。

自分ができるから他の人もできる、という幻想は捨てるべし

Bさんの深刻な問題点は「自分はできるのだから、他の人も同じようにやるべきだ」と自分の思想を押し付けてしまい、他の考えを許さないところにある。

「Aさんは引き継ぎ資料を作ってくれない」というけれど、冷静に見るとなーーんにもやっていないわけではない。Aさんはきちんと資料を作成しているが、Bさんの求めているクオリティに達していないから「何もやってない」と言っているだけなのだ。Aさんが優先事項を対応しつつ、資料を作ってくれたのに「何もやってない」と言ってしまうのはさすがにひどいと思うし、そんな人ためにAさんは努力する気になれないと思うのだ。

また、「Aさんが困らないように段取りをお膳立てして実行するだけにした」というのは経験値が高いBさん視点のお膳立てであり、Aさんが実行するには難しかったという可能性が高いのだ。Aさんをあれこれ責める前に、まずは自分の指示の出し方に問題がなかったか・Aさんの理解度を確認しておく努力はするべきだ。

自分と考えが違う人の方が多いんだぜ、世の中はさ

さらに悪いことに、Bさんは思想が合わない人を延々と責め立てる性質がある。周りからの評価は「Bさんのお気に入りの人は近くに置いておき、そうでない人は精神的にダメにされてしまう」となっている。確かに本人がいくら弁解してもお気に入りの人は贔屓している、としか見えない。そんな面倒な人に誰が相談に行きたいと思うだろうか。正直言って関わり合いになりたくない、と考える人の方が多いに決まっている。

この状況からすると、Aさんが「やりたい」と言った「ナレッジの共有」や「技術向上のためのセミナーの受講」もBさんが暗黙的に強要した可能性もあるのではと思う。Bさんのご機嫌を取って置かないと、いざという時に困るのはAさんだからだ。

そんな状態なのに、なんか相談に来なくなったとか言われても「そりゃそうだよね」としか言えない。

誰かに物をお願いするのであれば、相手をないがしろにするのはやめるべき

この"転送メール"を見る限り、BさんはAさんの地雷を100個くらい踏み抜いている。というのもAさんが相談している内容に対して「Bさん用に引き継ぎ資料を残してくれ、何なら書類の枠はこちらで作る」と返信しているのだ。困っているから助けてくれと言われたのに、そんなことより自分のためになんかしてくれと言っているのだ。そんなことされれば誰だってキレる。

人にものを頼みたいのであれば、その人が置かれている状況をよく観察して慎重に頼むことだ。

もふもふの結論

とりあえず、もふもふが思ったのはポジションが違うだけで別世界が見えているからコミュニケーションにはめっちゃ気を使わないといかんねということです。

  • 作業者ポジションの人は「報告・連絡・相談を」きちんとする。
    仕事は何でも受けない。最優先のものを確認し、締め切りは死ぬ気で守る。
    締め切りはクオリティよりも優先されるべき。

  • 上長者ポジションの人は「報告・連絡・相談」がされやすい人を守る。
    「相談」が来ないのはだいたい自分のせい。思想の押し付けとかしてないか確認する。
    作業の意図が伝わっているか確認することは、後々の自分を助けてくれる。

自分もAさん・Bさんになっていないか振り返りつつ生活しないとなあ、と思ったのでした。


  1. もちろんこれを書いているもふもふも、作業者ポジションである。管理者はごめんです。

  2. 原稿しないといけないのに、この愚痴を聞くのに2時間近く付き合ってあげただけで偉いと思う。マジふざけんなと思った。