このポストはTech Pub vol.6―書き続ける技術(勉強会・カンファレンスレポート編)のLTについて補足するものです。スライドはこれを抜粋したものなので、各ページを画像にして貼っています。照らし合わせつつ楽しんでください。
そうそう、「すき」はわざとひらがなにしてます。はえ〜さいこ〜!的なテンションの「すき」なんでね。
自己紹介
発表時はかっ飛ばしましたが、簡単に自分の書き
歴を載せます。高校・大学は卒業論文を書いています。高校は仮説を立てて自分の主張をまとめる形式だった(と思う。忘れた)ので、本格的な論文ではありません。
大学の論文は、実験をして仮説・結果・考察を書く心理学の論文です。技術系の何かとは関係ありませんね。
技術同人活動
個人
技術書典は2から参加、コミックマーケットは当たれば参加、という感じでやってます。
合同誌
寄稿側・主催側、どちらも経験があります。一番得意なのは日本語校正です。1
商業本
Elastic StackでつくるBIという本はどうやら出版社内で評判がいいらしく、色んなところでつかってもらってます。改版版はカラーになってました。届いてから知った。ありがとうございます。
その他書いたことがあるもの
技術ブログ 2
Qiita 3
プリキュア同人に対する感想。Twitterで書いてメンション飛ばしました。
メディアへの寄稿記事
本格的に活動をはじめて2年とはいえ、羅列するとそれなりの迫力がでます。
書き続けるために必要と言われるもの
書くことが本職の場合、生活がかかっているので書く
しかないわけです。しかし、同人活動・ブログは生活に必須ではありません。 4
では、楽しい余暇の時間をそれなりに削って書き続ける
ために必要なものはなんでしょうか。
よく言われるのはモチベーション
モチベーションって言葉がもう意識高すぎて疲れてしまいます😥 やる気じゃいかんのか?5
…というのは私の意見ですが、このモチベーションとやらを維持しましょう/作りましょうということが書き続ける
ために必要とされています。これ以降はモチベーション=やる気と言い換えることにします。技術同人誌を書こうぜ的なスライドを漁ってみると、良く目にします。
では、やる気を作る燃料源は?
その技術がすき
〇〇が好きだから広めたい!だから書く!というやつです。推しカプを広めたいから絨毯本を書きます、というのと似ていますね。行動力の化身です。
絨毯爆撃
ではありません。気になる人はレッツ検索!
自己研鑽
本を書くためには自分がその技術についてたくさん調べますよね?だから知識がつきますよ!というやつです。何かを書いたから詳しくなれるのではなく、副産物として知識と経験がつくのだと思います。グリコのおまけなのです。メインはグリコ。おまけはおまけ。
感想を励みに
感想をもらったからもう少し頑張ります!絶対あきらめないんだから!というやつです。これ、やる気の燃料として利用するには諸刃の剣だと思います。理由は後述します。
宣伝
技術同人誌や創作ジャンル特有の動機ですね。創作ジャンルとは自分で考えたお話で漫画や小説を書くジャンルです。コミティアは創作オンリーの同人誌即売会として有名です。サークルのクオリティがエベレスト山みたいな即売会です。
- 自分(会社)の商業作品(サービス)
- 自分の持っているスキル
- 自分で作った作品
個人的に、これ系統の動機はもやもやします。下心が見え隠れするのが好きになれません。
たくさん頒布できるのを夢見て・目指せ商業化
お金💰になるから というやつです。これは劇薬ですね。「たくさん宣伝してたくさん売りましょう!」というのがポリシーなんですかね。2018年はこれ系の人が増えたと思います。宣伝系とクラスタが一緒な気がします。
商業じゃ食えないの、という話もあって世知辛いです。石油王が必要です。
もしかするとその動機、あとで自分を苦しめるかも
一見何も問題なさそうに見えます。
でも、私はそうは思いません。
内容被りで中身が上の人・有名人が同じ土俵にいるのが苦しくなる
自分のために書いた同人誌だから…と言いつつ、そちらに人が集まると結構つらいですよね〜。その人に悪気はなくとも筆と心を折りにかかってきます。 その技術が好きで広めたいから、中身が被ってもいいやん!とはよく言われています。完全に同意なのですが、人間そんなに単純じゃないんだよなあ!!!!!!というのが難しいところです。
ハッキリいうと嫉妬、ですね。このエントリなんかわかりやすいと思います。有名な人や実力者が「内容被りなんて気にならないからもっと書いて〜」って言っても焼け石に水だな、というのが私の感想です。
感想の話はめんどくさい
これはこのエントリにいろいろ書いてあります。これは同人マンはジャンルが違えど悩むことは一緒なんじゃないか🤔 というのが最近の仮説です。言いまわしや口調が違うだけなんだよなぁ。それにしてもうたこさんは本当に同人カウンセラーだな。尊敬してます。同人誌は毎回買ってます!うたピースちゃんかわいいんじゃ〜〜〜。
宣伝したのに売れない/宣伝がうるさい
技術同人誌でモリモリ売り上げる人、いますよね。私は次の要因が大きいと思います。
- 有名人ブースト(スターエンジニア的なアレ)
- ジャンルブースト(フロントエンド・スマートフォンは追い風マシマシ)
配置が何だ、表紙が何だというじゃないですか?多分それよりも上記2つのブーストが大きいと思っています。2017年はジャンルブーストが強く、2018年は有名人ブーストの方が強く出ていたと思います。
何を言いたいかというと、このブーストに載れない(あえてこう書いてます。何書いたっていいんだよ!)人はあんなにがんばって宣伝したのに!全然売れないじゃん!
となります。
かと言って宣伝しまくると「宣伝 うざい」とかなるわけです。宣伝しすぎすること自体がその人の印象を下げることもあるため、ほどほどにしましょう。Twitter上ならミュートできる6のでまだいいんですが、即売会で大声を出した呼び込みは最悪だし迷惑なのでやめましょう。7
こういう気持ちは心のうちにしまっておきましょうね。口は災いの元なんですよ。
たくさん刷り過ぎて赤字/在庫管理が大変
これは心にも財布にもダメージがでかいですね。特に合同誌の在庫管理方法はちゃんと考えた方がいいですね(戒め)。でかいダンボールが2つもあると、ワンルームの部屋はだいぶ埋まってしまいます。家賃安くないんやぞ!
書庫サービスは月払いでお金がかかったりするので、一長一短ですね。私は管理が面倒なので使っていません。
他人が絡むと不確定要素が増えてしんどい
これら諸々の話を見て、続ける動機・燃料に他人が大きく絡む場合
不確定要素が増えてしんどさも増す。と仮説をたてました。自分と他人は違うので、往々にして意図しない結果になります。意図しない結果になることの方が多いのです。それに対して憤りを感じるので辛くなるのです。人のせいにするマンと化している人とかを観測すると「プリキュアに浄化してもらわないと」と思います。
- 自己研鑽(自己評価を相対的な何かに頼っている場合)
- 感想を励みに
- 自分の宣伝
- たくさん頒布できるのを夢見て・目指せ商業化
もっと意識低くていいのでは?
正直、1年で書くことに対するハードル上がったなーと思います。趣味で売らなくちゃ!とかバズらなくちゃ!とか言い出したらずっとつらくない?しんどくない?と思います。
しんどくない人は、今まで通り宣伝なり売り上げなりを追い求めてもらったらいいと思います。でもそれを他の人に強要するのは違います。 私はそういうのしんどいのでやりません。やる気の燃料にもなりません。
じゃあどうやったら続けられるのでしょう?考えてみました。
当事者として参加したときに得られるワイワイ感がすき!そのために書き続ける
のではないか、と思っています。
ワイワイ感はその場にいるだけで感じられます。他人がいるけど人
には影響されませんね。ワイワイ感を感じるのは書いた本人です。
どんなところにワイワイ感を感じるのか、いくつかあげてみました。
技術同人誌を続けるための気の持ち方
脱稿後のゲームの楽しさ
しょうがないよね、だって新しいゲームが出るんだもん!ゲームしたいのに原稿書かないと当日悲しいもん!
…という我慢から解放されてのびのびと遊ぶNintendo Switchは最高です。2017年はゼルダ(WiiU)、2018年はMinecraftとマリオオデッセイでした。
冬のコミケに当選するとポケモンピカチュウ・スマブラをやりたい欲との戦いになります。ピカチュウのためにポケモンGOで頑張ってカントー地方のポケモンを集めているので厳しい戦いになりそうです。モンスターボールのやつもセットで予約しました。
ダンボールを開けたときの達成感
何回やっても「ほんや〜!ほんがあるぞ!」となるのですきです。複数人執筆よりも1人執筆の方が達成感あるのでもっとすきです。
開会・閉会時の拍手
優越感とやりきった感がすきです。これはサークル参加者特権ですね。
👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👏👍
お隣の人とのちょっとした交流
現地でしか味わえない感動がそこにある!
- 新刊を交換したら超有名人の人だった(コミケでお隣のサークルさん、代表の人がpotato4dさんだったとは〜〜〜〜!家に帰って気づきました。交換したのがクソ同人誌でごめんなさい。Vueはじめました。とっても楽しいです。)
- 隣のサークルさんが小銭を落としてしまったので一緒に拾った おかげさまでサークル仲間が増えました
- ねこちゃんをスペースにおいといたらお隣さんのティッシュケースもねこちゃんだった。かわいい。
- 差し入れを喜んでもらった コミケでは必ずTechboosterさんに差し入れを持っていくのだ。ランドかシーのお菓子を選ぶセンスを遺憾なく発揮するのだ。
ブログなら
アドベントカレンダーのワイワイ感
アドベントカレンダー、ワイワイしてて好きです。去年も今年も技術同人誌 アドベントカレンダー
を作ったのでみなさん盛り上がっていきましょう!
去年
Qiitaで作ったのはちょっと失敗でした。数字が見えるとめんどくさいことになりますね。ジャンルとの相性がよくないのかな、と思っています。
昨年の様子はこちら
今年
Adventerなのでポエムも宣伝でもなんでもOKです。速攻で埋まったのでその2を立てました。まだ枠がありますのでぜひ。感想が欲しい?今年も各記事に感想を書きますのでヘーキヘーキ✌️
今年は転職・退職した人のためのカレンダーも作りました。こっちも投稿まってるぞ!(切実)
要するに
書く
行為を経て参加できるワイワイ感こそ、悩みもなく書き続ける
ためには一番良いのでは?と思います。
ワイワイ感を楽しむために大事なのは、その場を楽しむことです。他の人は他の人でいいじゃない。なにかを書ききったあなたはチャンピオンなのです。Queenだって「敗者はここにはいない。いるのは勝者だけだ」って言ってるじゃないですか。8
結論
- 他人に依存したやる気は苦しくなるかもしれない
書く
行為はワイワイ感を楽しむための通行料である- ワイワイ感はリアルな現場にしかない
- 無理なく続けていきましょ
参考にしたもの
みんなありがとう!
- https://speakerdeck.com/mottox2/continue-blog
- https://speakerdeck.com/hirosys/engineers-lt-201810
- https://speakerdeck.com/takumanakagame/autopututowohotondosinaipengingaben-woshu-itahua
- https://www.slideshare.net/toranoana-lab/1lt-by?ref=https://techplay.jp/eventreport/700825
- https://qiita.com/curryperformer-kato/items/1296db886ca38c60d871
- https://qiita.com/roana0229/items/3fb93f17f8210a6aa5ef
- https://togetter.com/li/995967
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完全な所感ですが、1文に句点が多すぎて読みづらい原稿を書く人は30代以上の(と思われる)人に多い気がします。なんで?そういうのが流行った時代なの?まあ物理削除しますけどね!↩
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別に技術だけの話をしているわけではない。↩
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最近は治安が悪いので見る専になっている。↩
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フリーランスの方で「お仕事に繋げるため」などといった場合はここでは考えません。世知辛い。↩
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同様の理由でアウトプット・インプットという言葉も好きじゃないです。なんか胡散くさいな〜と感じちゃうんですよね😰↩
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私は疲れてるときは宣伝系ツイート多めの人はミュートにして、元気になったらミュートを外す派です↩
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お前のことだぞ、某出版社ァ!チェストされたいのか???↩
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映画『ボヘミアン・ラプソディー』、本当に楽しみです。音響いいとこでみよーっと!↩