技術書典12に参加した

約2年半ぶり1 に技術同人誌を作り、技術書典12にサークル参加した。感想を雑に書いておく。

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本を書いたことに関する感想

まず始めに思ったことは 長文は書かないと書けなくなる、ということ。意味がわからないが、本当に書けない。 書きたいことは何となくある。アウトライナーで章ごとの概要も準備してある。しかし"文章"にできない。

本はブログと異なり、長文で構成されている。ただ雑文を書き散らすのではなく、自論(特定技術の紹介であっても「なぜこの技術がおすすめなのか」を論じるものだと思う)を展開する必要がある。 自分の意見を伝えるだけではなく、正確性にも気を使い情報を裏どりする必要もある。

今回本を作るにあたり、この辺りの作業が全くできなくなっていた。特に、自分の意見を伝えるために長文を組むところができない。ブログとは違うのだな、と改めて感じた。

文章が全く書けず、提出ギリギリまで本を作る羽目になった。本当は紙本も準備したかったが、仕事の都合もあり組版や表紙・背表紙に気を回す余裕がなくなってしまった。無理をして潰れてしまうのが一番ダメなので、今回は紙本は諦めることにした。次回があれば紙を刷りたい。

ただ、今回のイベントをきっかけに執筆用の環境を再構築できた点は良かった。以前イベント参加したときに使っていたPCは壊れてしまい、新しく買い換えていた。PDFを作るにあたり、Re:VIEWやTeXをセットアップできた。次回以降はこの環境を使って気軽に参加できる。Re:VIEWはプロジェクト作成時に版面設定ができるようになっていて驚いた。自分も保守を担当しているアプリケーションをちょっとずつ改善したいなあ…頑張らないと、と思った。

今回の技術書典向けにAdobe CCへのお布施を再開した。Photoshopも忘れてるよなあ…と思ったが、こちらは意外と体が覚えていた。アセット素材をそのまま使うのではなく、反転や図形の作成もできるようになっていて驚いた。表紙は割と綺麗に作れた方だと思う(弊サークルの過去成果物と比較した場合)。

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本の内容に関する感想

自分は普段の仕事で「うーん」と悩んだことについて何か書くタイプなので、今回もそのような内容になった。本当は魔界になったコードをどのように修正するか、みたいな話も入れたかった。しかし、先に述べたように執筆にブランクがありすぎて全く筆が進まず、今回は断念した。いい感じに魔界のサンプルコードを準備できなかったので、次回までに実際に出会った魔界に近しいコードを準備しておきたい。 2

仕様書が残っていないアプリケーションの保守開発を担当する場合、泥臭く情報を集めて仕様を推測するしかない。本当に面倒な作業である。最初から仕様が綺麗に残っていればいいが、そんなことは中々ない。新しいサービスを作る場合、仕様書やテストコードの整備よりも「サービスを作る」方が重要視される。個人的にもそれで良いと思う。ただ、リリース後に開発者がほとんど移動になり、後からやってきた人が血を吐く思いでメンテナンスをするのはいかがなものか、と思う。

リリース後に情報がまとまってないと泥臭い調査が必要で、これのせいでアプリケーションの改善作業が進まないんですよ、という内容が伝わればいいなあと思う。「終わりに」に書いたが、腐らずにやっていくしかない。地味な仕事も評価される世の中になって欲しい…。

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  1. 最後のイベント参加は技術書典7

  2. 当たり前だが本物を持ってくるわけにはいかないので…。