ポケモンSV感想(ネタバレあり)

ネタバレがあるので嫌な人はブラウザバックしてください。

シリーズは全作プレイしてます。ちなみにスカーレットです。迷ったあげくニャオハさんを選びました。ダブルパックのダンボールがニャオハさんだったので。

写真を撮りたいのに寝るのがニャオハさん

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エンディングを見れたので感想を残します。

システム面

あそびのシステムは良くなったけどUI・UX面が劣化した…という感じ。エフェクトやモデリングのバグも多いので、開発期間を伸ばしてもいいんじゃないだろうか。

良かった点

マルチプレイ

家族や友達と一緒に冒険できるのがとても良い。同じフィールドで遊んでいるのにも関わらず、ストーリーを進行してもお互いに影響が出ないのがすごかった。

こういうことができるのがいい

サンドイッチ作り

めちゃくちゃ面白い。タワーバトルをしても良し、美味しそうなサンドイッチを目指しても良しで自由度が高い。 全作に引き続きアホみたいな具材があるのも良い。

思い返すとポロック(ルビー・サファイア)時代から何かしら作らせている気がする。

授業

ちゃんと学校なので授業が受けられる。テストもある。テストはちゃんと聞いていないと合格しない点も…こう…リアル。 ミニイベントとご褒美もあるのでやった方がいい。一通り遊んだ後本棚の本を見返すと伏線かな…とか思う箇所もちらほら。エンディング後に追加されるものもあるのかな?

写真

カメラ機能は強化された。主人公も写真を撮りまくるので、旅の途中もっと撮れば良かったかも。

こういう"映える"写真も撮れる

微妙だった点

ソード・シールドが大変良かったため劣化した印象がある。

  • 道具を連続して利用できない
  • ボックス全般
    • ポケモンの読み込みが遅い
    • ポケモンを掴んで別のボックスのポケモンと入れ替えづらい
      • 過去作は移動 → ポケモンの上でA → 別のポケモンと交換する、がデフォルトだったはず?
  • 買い物
    • 毎回ポイントを使うか選ぶのはちょっと面倒
    • 別にお金特化でも良かった

あと、アイテムが増えまくったのでポケモンにもちものを持たせるときに探すのが大変。お気に入りを活用しましょうということか。

ストーリー

レベルの高いポケモンを捕まえてもバッジが足りないと言うことを聞かないので、ある程度遊ぶ順番は決まるような印象がある。自分はひたすらそらをとぶポイントを解放&ポケモン図鑑埋めをやり、捕まえたポケモンを手持ちに入れたいときに仕方なくジムをやる、みたいな遊び方だった。

今回は早い段階で〇〇レンズ(努力値を振るための道具)が手に入るため、難しいんだろうなという印象を持った。攻撃方面はきちんと努力値を振って育てたため、エンディングは平均Lv66〜69くらいのパーティだったと思う。(スクリーンショットを撮っておけば良かった)パーティはある程度固定する派というのもある。違うのであればレベルはもっと高くないと苦戦しそう。特にザ・ホームウェイは難度が高い。

  • マスカーニャ
    • 専用技が強い。素早さも高く速攻をかけられる。ただし防御が紙なのと弱点が多いのがネック。
  • イルカマン
    • 大・大・大活躍だった。パンチグローブを持たせ、先頭においてクイックターン → 交代でヒーローになるパターンが多かった。
  • バンギラス
    • ストーリーなのでとつげきチョッキを持たせて使っていた。イルカマンの交代先にしていることが多かった。防御に振っていたので効果ばつぐんの技も何発か耐える。さすが。
  • ソウブレイズ
    • CS252の努力値振りをして速攻をかけていた。地面・ゴースト・あく技が飛んでくることが多いので、しっかり育てないとストーリーで活躍させるのは厳しいかも。あくタイプで止まらないようにりゅうのはどうを入れていた。
  • デカヌチャン
    • 強い。タイプも専用技もSが高いところも強い。ねこだましを覚えるので、イルカマンの交代先その2だった。フェアリー絶対許さないチャンだな。
  • ルカリオ / サザンドラ / ニンフィア(夢とくせい)
    • じめんタイプが重いので四天王戦 + チャンピオン戦はサザンドラを入れていた
    • ニンフィアはイーブイピックアップで出会った夢とくせい(フェアリースキン)
    • 普段はルカリオ、控え選手でニンフィアを使っていた

https://www.pokemon.co.jp/ex/sv/ja/news/221108_02/

チャンピオンロード

テラスタルのタイプは予測がつくので対策しやすい。ただ、ムクホークくん…強いよ…。そりゃ四天王も兼務できるよ…となった。他2ルートがめちゃくちゃしてくるので正当にバトルできるって素晴らしい。

今回ジムリーダーは副業でジムを運営しているので、なんだか世知辛い感があった。それぞれ個性があって大変良かった。あと戦法もガチなのでちゃんと対策しないと苦しい戦いになる。

ネモは…これは友達いないやつだな…と思ってしまった。押しが強くてお嬢様でポケモンが強くて、だと学校で浮くよなあ…。でも生徒会長とかにはなれちゃうんだよな…とこうリアルな孤独感が出ていた。でもお前はこっちの手持ちを考慮しないよなあ?!

レジェンドルート

この後踏み潰されたので笑った

最初はペパーのことを「なんだこのよくわからん感じが悪いやつは」と思っていた。が、スパイス2つ目で「いぬ、ぜったい治してやるからな!!!」と決意し、このルートからクリアすることを即決した。ペパーの感じの悪さは最後のザ・ホームウェイで家庭環境がめちゃくちゃだったことに起因する + コライドン(ミライドン)に親を取られたことによる捻くれからきている。兄弟が生まれると親を取られたと感じて捻くれる(ペパーはもっとめちゃくちゃだが)のはよくあることで、解像度が高い。やたらと今作リアルだな?!

あと、親譲りなのか(?)バトルにも強い。ヌシポケモン戦は2連戦なことが多いので、ペパーにお世話になった人は多そう。

スターダスト★ストリート

ちょっと浮いている子がいじめを受けて、やり返したらエスカレートする…。閉鎖的な空間の解像度が高い。リアルだよな?!ボタンは口や態度(後ちょっと素行)が悪いが義理堅く、友達思いでいいやつなんだよな。ナードな感じでマイナスになっているだけで。いい友達にあえたので今後は大丈夫だと思う。最後はグッときてしまった。

スター団のポケモンはめちゃくちゃで(あの専用のとくせいとわざは何だ?!)、このチンピラが〜!と思うことも多々あった。きのみを持たせて挑むとちょっとは優しくなるか?

スター団との勝負の音楽は、下っぱ戦の方が好きだったりする。

ザ・ホームウェイ(エリアゼロ)

正直「フィールド音楽おとなしめだな〜」「バトル音楽もおとなしめが多いな〜」と思っていたが舐めていた。

どうせ最後に行くんだろうな、とは思っていたが、入った瞬間に無音になってついにゲームが壊れたかと焦った。少し歩いた瞬間にコーラスありの荘厳なBGMが始まり「ゼノブレイド始まった!!!!」となった。今までのお気楽で明るい感じの音楽から一転して、短調ベースのコーラス込みの曲…。もうこのあとはいいことないな、と感じさせるのに充分な演出だった。やたらと明るいのにも関わらず、建物はすべて廃墟なところが不気味さを際立たせている。

ミッドサマー的な不気味さがある

ホラー要素を煮詰めたものをラストダンジョンにぶち込んでくるとか想像もしていなかった。ストーリー展開も正直良い意味で裏切られた。博士が全然出てこないので「最後になんかコライドン(ミライドン)で悪いことを企んで戦うんでしょ」と思っていたので。ゼノブレイド(1・2)じゃん…。正直ゼノブレイド3でこのいい意味の驚きを感じたかったな、というのはある。

何よりも、理想が高い優秀な人に周りがついていけず、孤独になる → 孤独なので狂っていくが気づけない → ちょっと倫理観を踏み外してめちゃくちゃ()になる、というのがゼノブレイドじゃん!になるポイント。ただ、理想が高い優秀な人に周りがついていけずの部分はかなりリアル。

後から採用されてきた人が馴染むまでは実力がわからないので信頼できない点とか、その集団のルールを覚えて走り出すのに時間がかかる点とか。職場か?超リアルでグロいポイント。ほんと、エゴに溺れないように気をつけないといけない。

ちなみに最下層の本を調べると誰も信じられなくなったけど才能に溢れた人間の末路を感じられる。う〜ん、ゼノブレイド2か?

コライドン(ミライドン)について

コライドンはなんでパッケージポケモンなのか?が微妙だった。なんかサンドイッチばっかり食べるし、定食屋さんでもしれっと食べてるし。すぐ乗れて連れまわせるのに全然戦わないし。そうではなく、コライドンは主人公と一緒に伝説を"作った"ポケモンなんだよな。コライドンがめちゃくちゃ好きになった。小さめのぬいぐるみが売られたら買おう。

仲間のアドバイスで危機を乗り越え、兄弟分の友達の応援で力をもらって強くなる。すごく刺さるシナリオだった。


今作はストーリーだけちょっと遊ぶでもいいかな、とあまり期待していなかったので大変面白かった。ゼノブレイド3と並んでベストゲーム2022だった。DLCは絶対あるのでのんびり遊んで待ちます。スペインの文化や宗教観について調べてみようと思いました。