【Web再録】SIerとSESで働くのを完走した感想:その2

このブログポストは『SIerとSESで働くのを完走した感想』を編集してWeb再録したものです。

rimarimadan.hatenablog.com

扱っている技術についての感想

技術同人誌を書くのが趣味なので、「技術同人誌のネタが出しやすかったか?」という観点でどうだったか、みたいな話をしたいと思います。

所感

SIer> SES(業務用アプリケーションを提供する会社に派遣)≒ SES(小規模の受託開発会社に派遣)

コメント

「自分で検証して本番環境へ導入する」ことは技術的な学びが一番あるんだな、というのが正直な感想です。幸運にもそれが当時ニッチな技術分野だったこともあり、SIerに所属していときが技術同人誌のネタを1番考えやすかったです。業務外で検証して同人誌書こう!という気力も1番充実していました。

SESのような準委任契約で求められるのは「派遣先の指示を遂行する」ことです。自身で仮説を立てて検証・本番環境への導入を行うことは少なく、作業単位も細切れになりがちです。もちろん意見や提案もできますが、意思決定するのは派遣先の人です。自分で決めて実行し、最後まで面倒を見るのは学びがとてもあるのだろうなと思います。

ちなみに、最新技術を使っているかという観点のみで比較するとSES時代に軍配が上がります。ただし先に述べたように細切れの作業を実施することになるため、自分で体系的に学習するようにしないと身にならないだろうと思います。

会社の運営形態についての感想

所感

SIer>>>>>>>>>(超えられない壁)>>>>>>>>>> SES(小規模の受託開発会社に派遣)>>>> SES(業務用アプリケーションを提供する会社に派遣)

コメント

上場している会社とそうでない会社では、法令遵守意識が雲泥の差です。新卒で入社する会社は上場している会社が良いのではと思うほどに差があります。小さい会社の習慣が常識になってしまうと、社会人のモラル的な面ではあまりよろしくないのでは…というくらいには色々適当です。

例えば?契約更新月後に更新用の契約書が来たりとか、雇用契約書に書かれている基本給と実際の内訳が違ったりとか…(総額はズレがなかったのでまだよかった)。1

小さい会社に行くのであれば、労働基準法と契約種別に関する知識は頭に叩き込んでおいたほうが良いでしょう。搾取されてからでは遅いのです。あと契約と金回りがルーズなところにはあまり長居しないほうが良いと思います。人間関係と同じですね。


  1. 2023年でもXを見ていると似たような話を見かけます…。