【Web再録】SIerとSESで働くのを完走した感想:その3

このブログポストは『SIerとSESで働くのを完走した感想』を編集してWeb再録したものです。

rimarimadan.hatenablog.com

働きやすさ(定時で帰れるか)についての感想

所感

SES(業務用アプリケーションを提供する会社に派遣) ≒ SES(小規模の受託開発会社に派遣)>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> (超えられない壁) >>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>>> SIer

コメント

上記を見て色々察しがつくとは思いますが、圧倒的にSES時代の方が働きやすかったです。2社ともほぼ定時で帰っていました。SIer時代は9時に出社して21時や22時に帰るみたいな生活でした(色々察してください)。

ちなみにSIerに派遣されていた人々も遅く帰っていたので、定時で帰れるかは会社ガチャと「絶対にさっさと帰る」という自分の意思の強さにかかっています。下請けだろうとなんだろうと帰るんだ!1

業務用アプリケーションを提供する会社にいた別の派遣社員の人は夜遅くまで残っている人もいたので、「とにかく定時になったら帰る」を鉄の意思で実行してください。それで契約終了になったら、そんな職場を抜けられてラッキーなのですから。

ちなみに、定時で帰れるような職場に行くためにはある程度の経験と一人で作業ができるくらいの技術力が必要なんじゃないでしょうか。これについてはまた後で感想を述べます。

周りの人についての感想

コメント

働く人全体に対して派遣社員の比率が高まるにつれ、物言いが”手厳しい”人が増える気がします。失敗したときに「詰める」人も多く、そういうのが苦手だと消耗するでしょう。正社員の比率が高まるにつれ、温和な人が増える気がします。「詰められる」のが苦手なのであれば、SESの方が良いと思います(派遣社員は正社員と違い、詰められることは少ないです。むしろ詰められる職場にいるべきではないです)。

じゃあSESの方が100%良いかと言われるとそうでもありません。SES形態で働く人は「職業エンジニア」と割り切っている人がかなり多いからです。お昼休みに職場を見渡すと、寝ているかスマホゲームに興じているかのどちらかです。そして、業務外で技術的な活動をする人はほんの一握り。技術書や技術同人誌を買って読む人に出会うことも少ないです。2

技術書を読むエンジニアは20%もいないなんて噂を聞くことがあるけど、案外本当なのかもしれない…と思ってしまいます。こんな調子なので、周囲の人と技術的な会話で盛り上がることもほぼありません。

何でこうなるのか、理由はわかる気がします。技術的な研鑽をしても派遣形態では評価されることは少なく、派遣先で高く評価されても、それが自分の待遇に跳ね返ってくるかは運次第です(中抜き構造だから)。そんな中モチベーション高く働けるでしょうか?働けるわけがありません。さらに、職場で独自のフレームワークを使っている場合、その知識は職場以外では役に立ちません。これでやる気を維持できるのであれば本当にすごいと思います。

実際、自分もSESやっていたときは技術的な興味があまり持てなくなってしまいました。まあ自分の心が弱いということですが…。今は技術的な興味が帰ってきているので良かったです。技術が好きなのであれば、職場選びは慎重にやった方が良いと思います。どんな形態であっても、周りに技術が好きな人がいるor色々な技術に触れられる職場が良いでしょう。31日の大半を費やす職場で好きな技術と触れ合う方が良いに決まってるのですから。


  1. 準委任契約であれば仕事を完成させる責務は負ってません。請負契約では異なりますが。善管注意義務さえ守れていれば人の仕事が終わっていなくても帰って良いのです。
  2. もちろん技術的に研鑽している方もいます。
  3. 自社サービスを運営している会社だから全員が自学自習するわけではありません。なので職場よりはコミュニティ活動をする方がいいかもしれません。