りまりま団のもふもふです。 2022年の仕事を納めたので振り返りをやっておきたいと思います。
四半期に一回振り返ったのはよかった
昨年の振り返りで
職務履歴書を四半期に一回更新した方が良い
という振り返りをしていた。しかし職務履歴書だと、そこに書くほどではないけど工夫した・考えたこと
は書きにくい。
そこで、ブログで四半期にー回振り返りをすることにした。これは大変よかった。
まず、明確に記載できることがない=現状維持とわかる。また、業務内容や学習内容を明確にすることで現状維持から抜けられているかを測れる。
守れるかは別にして、そのときの課題感Next Action
を立てたのも良かった。課題感を強く感じないと行動できない性格なので、守れたNext Actionはそのときの課題に結びついている。来年も継続。
2021年よりもできたかなと思ったこと(技術的な観点)
OJTトレーナーをやるからには変なこと言えない&トレーニーの人生かかってるんだぞ、というプレッシャーが自分の中にあり、昨年よりも継続して学習していた。学んだこと・教える回数が多かったものを記録しておけば良かったなみたいな反省はある。
MDNや公式ドキュメント(英語)・仕様書を読んでAPIの動きを把握できた
まだまだなところはあるが、変なこと言えない
のプレッシャーにより原点に当たるドキュメントを理解するまで読むようになった。
アロー関数の使い方を覚えた
今まで意味不明な記法だったアロー関数を作る・読めるようになった。function()
形式の関数を書いてアロー関数に置き換えるといいかもしれない。まず視覚でものを理解するタイプなので、どこがどう変わるのか、を先に抑えるのが重要だった。
なんとなく書いていたArray.prototype.map()
系の処理も、=>
の前が繰り返し処理するときの引数なんだよね、と理解できるようになった。
(昨年と比較して)JavaScriptでオブジェクトや配列操作処理が書けるようになった
テスト駆動開発を教える際、何かしらのネタが必要。で、大半の場合は配列やオブジェクトが出てくる。教えるためにはこちらで一度実装してハマりどころを把握しておく必要がある。必然的に色々調べて書くようになった。
愚直に書いたのち、もっといい書き方がないかを探すようにした。競技プログラミング系のサイトに登録し、人の回答を参考にするのもいいかもしれない。
テスト駆動開発をビギナーに教えられた
OJT開始時、自分の中でちゃんと他の環境でも通用するようにする
という目標を立てていた。今はテストが書けないといい感じの職場では働けない。そこで、業務の中や社内勉強会の時間でテスト駆動開発を教えた。色々参考にした書籍やブログがあるので、忘れないうちにまとめておきたい。
結果、自分も自然に書けるようになった。また、要件に合わせたテストケースの網羅性も考慮してテストが書けた。
理解していないものは説明できない。これは本当にそうだなと思った。教える人が一番得をする。
非エンジニアリングな人々と交渉してレガシーコードの刷新を進めるとりつけができた
今の環境はVue2.xを使っているのだが、2023年にEOLになる。また、他プロダクトではまだJavaScriptだったり、バージョンが古いjQueryだったり…となかなかカオスである。画面の改善や機能開発したいな〜 → よくわからない手が入れられないコード・仕様解析も必要 → やりたくない → (採用もできずお察し)な状況が続いていたので何とかする必要があった。
加えて、自分のスキルや仕事内容も"サチって"きたなという印象があり、なんとか背伸びする仕事をやる or 転職で環境を変えないとキャリア的にも厳しいかなと思っていた。
ということで、↓についてまとめ、マネージャーに説明&交渉を行った。ステークホルダーや社内への説明も行い、進める取り付けまでやった。
- 現状の説明
- 放置した場合のリスク
- どのような目的で進めるか
- 大まかな技術選定(品質向上のためにはTypeScript必要ですよ、とか)
- 必要性をわかってもらい、他ステークホルダーへの交渉を手伝ってもらう
正直言うとこれだけで疲れたし、これを説明する必要がある人に技術職のマネージャーをさせるな、とか思ってしまう。文句を言っても始まらないのでやるしかない。また、口を出すだけ・文句を言うだけで何もしない奴はクソ 1 、という自分の信念があるので何とかやり切りたいとは思っている。
会社の状況もあるので、燃え尽き症候群にならないように注意する必要はある。すぐ引けるように段階を踏んで進めることだけは注意したい。
2021年よりもできたかなと思ったこと(その他の観点)
仕事の進め方を明文化して伝えられるようになった
これはOJTを依頼されたのと、追加でOJTがうまく行っていないトレーニーの面倒を見るようになったことが大きい。良い習慣・悪い習慣というのはなんとなく頭の中にあるが、説明できなければ身についていないのと一緒である。
- なぜその習慣が必要なのか
- 習慣を身につけると何が良いのか
- 身についていないことによるデメリットは何か
これをきちんと伝えないと「なんか言ってくるけどうるせ〜〜〜」な人になってしまう。きちんと理由を明確にする・物事が繋がっていることを示すのが重要。
現状をよく観察するようになった
これもOJTをやるので取り組まざるを得なかった。先にあれこれ言ってしまうと本人のためにならないので、まずは思う通り実行させて観察 → 状況を解釈 → 修正できそうにない課題は指導する3ステップを意識した。
週に1回様子を記録につけ、観察と自分の解釈を残しておくのも良かったかなと思う。自分で考えて動く社員が育つOJTマネジメント
はとても参考になった。OJTをする人に会社経費で買って渡したほうがいい。
自分で考えて動く社員が育つOJTマネジメントを読んだ - りまりまだんの本拠地
(昨年と比較して)他人に任せて待つ・気にしないようになった
見てしまうから気になる。よって、通知はミュートにする、とかメールの仕分けを工夫して普段見ないようにする、などの工夫を行った。
また、OJTが入ってきたのも良かったかもしれない。一人で仕事ができるようになる=トレーナー介入なしで仕事を完遂できる
なので、作業内容は一任する・進め方やコミュニケーションで明らかにまずい箇所は指摘する、とせざるを得なかった。
2021年No.1課題だったので改善傾向が見られて良かったかなと思う。来年も継続。
積読を消化できるようになった
今までは積んでそのままだったが、色々引き出しがあると根拠にできるな…と思い読むようになった。
資格試験をちゃんと受けて合格できた
本当に良かった。来年は基礎資格をちゃんと受けたい。
ITIL 4 Foundation受験して合格した - りまりまだんの本拠地
リングフィットアドベンチャーを継続できた
これも良かった。運動してから仕事をすると生産性が上がるので、色々な面でプラスだった。マウンテンクライマーもできるようになった。
作図できるようになった
文章では限界があるので、きちんと作図する習慣をつけた。まずは紙とペンで書いてみて、その後作図ツールで清書すると早く進められるなと思った。
2022年うーんだったこと
教育には莫大なコストがかかるのにただ乗りしすぎではと思った
マネージャー層になる年代の人とは時代が違う。自分とも違う。現場のトレーナーに丸投げで放置はもう通用しないですよ、をちゃんと認識してもらいたいなと思った。
- ただノリするな、報酬を払え
- ちゃんとゴールを示してくれ
- 事業計画に合わせて必要な人材(ゴール)を定義してくれ、それが経営やマネージャーの仕事じゃないの?
対価は金銭以外にも、社内のめんどくさい交渉を手伝って(代わりにやってくれる)などでも可。慈善事業じゃないんだから、インセンティブ設計をちゃんとやってほしい。
プライベートな予定で学習・自己研鑽リズムが爆散することが何回もあった
Next Actionをきちんと守るのが重要。仕事が忙しい&旅行でリズムが崩れると立て直すのに時間がかかるので、そこは課題。
口を出すだけで何もしない人がいるだけで消耗する
何もしない・できないんだから黙ってろ!!!!と言いたくなってしまう。特に過去の栄光に縋って今のトレンドについてきていない人がこれだと最悪。それはもうアンチパターンですよ、みたいなのを説明するだけで疲れる。
口出ししたいだけの人対策、みんなどうしているんだろう。
何事も目的へのコミットメントが重要
ブルシットジョブだな〜と思う場面に遭遇することが多く、げんなりすることがあった。その仕事が達成したい内容にコミットメントできているか、ちゃんと達成したのかを振り返る必要がある。その辺は自分も気をつけないといけない。
自分のキャリアは自分で考える必要がある
転がってきた仕事を捌いているとその組織に特化した人材になる。では会社が吹き飛んだら?市場価値はあるのか?は常に考える必要がある。
労働者もビジネスで働いているので、自分のキャリアの身にならないなと思ったら潔く撤退するのも重要。損切りをどこでするか?メリットデメリットは?業界の動きについていける実務経験を積めそうか?など常に考えておかないと、あっという間に取り残されてしまう。
で、こういうことを考えない人々が「若手がすぐ辞めてしまう」みたいなことを言って慌てているのでうーんと思った。満足度じゃないんだよ、普通にビジネスなんだよという話である。やっぱり転職(またはキャリアチェンジ)はやったほうがいい。
学習について
色々学ばなきゃ…と焦るのではなく「目の前に出てくる技術要素を人に説明できるようにする」方針でやると良さそうと思った。もともと課題感がないと何もしないタイプなので、人に説明する
課題をクリアするために学習するほうがいい。人に説明するにはある程度調査や実践が必要になるはず。ちゃんと学んだことは目に見える形にしたほうがいい。
2022年の気付き
気づきはすぐブログにまとめて書いていたので割愛。強いて言うならブログ(下書き)があると原稿はめちゃめちゃ余裕を持って仕上げられるなと思った。
レガシーコードの刷新はある程度社内のコミットメント(時間と金/人の稼働をかける覚悟)が必要。努力はするが、会社の支援がないなら撤退も検討したほうがいいかなと思っている。必要な知識を学ぶと扱える領域が増えるかなと思っている。
- 普段は強い言葉を使わないように気をつけているが、これだけは譲れない。↩